姫密桜

槇の部屋で二人きり

槇の腕に抱かれて

槇の声を聞く

「サクラ、16歳
 おめでとう」

最高の誕生日になる

『きっと
 お前の事が好きだよ』

那智の言葉を思い出す

槇、貴方は・・・

私の事が好き?

普通は、妹を
抱き寄せたりしないよね

「何やってんの
 お前ら?」

槇の部屋の、開いたドア
の前に立つのは、櫂。