姫密桜

槇の手が震える。

狭い肩幅・・・

華奢な体・・・

あの日、脱衣所で見た
桜の白い背中を
思い出す。

「ねえ、マキ
 まだ、つかない」

「ついたよ」

「見て、似合う」

「うわぁ・・・」

至近距離で、急に
振り返った私のせいで
槇は驚き、足を取られ
私の腕を掴むが

耐え切れない私ごと
槇は、後ろに倒れ
尻餅を付く。