「マキ・・・
 ごめんなさい」

部屋へ向かう槇を
見つめる母に

彼は、言う。

「母さん
 何も心配しなくていい
 
 俺はもう・・・違う」

『・・・違う』

微笑んで見せる槇に

母は、言う。

「そう・・・
 
 ほら、早く着替えて
 いらっしゃい」