グレーな吐息~せぴあなタメ息③~


「・・・類。大丈夫?」

外から、悟の声がした。

おかげで、震えだした体が、止まる。


悟のところへ行きたい。


類は、そこを走り出た。

心配そうに見ていた悟に、ぶつかるように抱きつく。


「・・・時間の猶予はまだあるけど・・・もう送っていこうか」

悟は何かを察してくれたらしい。


類は、頷いた。



おわり