クスりとタケルが笑う。 あたしの手を、タケルの冷たい手が這う。 綺麗に輝く、冷たいグラスが、 あたしの手におさまっている。 ひしめく氷の隙間に、 透明の、 液体が満たされている。 ・・・水? けれど、タケルの手は、氷のグラスより、 もっと冷たくて。