「・・・大事な借り者なので」 武藤はじっと悟を見た。 「面白くない」 「武藤さんを面白がらせるために、 来てもらったんじゃないんで。 楽しませるためではあったけど」 ・・・ずっと思ってたけど、 悟って、この先輩、苦手なんだな。 嫌いって言うんじゃなくて、 何となく、逆らえないっていうか。 「ねえ、類ちゃん」 振り返ると、白いドレスのヒトがいた。