落ち着いた赤の、ドレス。 肩は類の、細くて綺麗な肩がむき出し。 その肩に、類は暖かそうなボレロを羽織る。 膝上がかなり出た、スカートのライン。 そこから、何もはかない、 ほっそりとした長い足が格好良く出ている。 「これ、塗らなきゃダメ?中に一緒に入ってたんだけど」 類は、口紅を、手のひらでもてあそんでいる。 悟は、それを、類の手から取り上げた。 キャップを引き抜く。 黒っぽい赤。