グレーな吐息~せぴあなタメ息③~



悟が覚悟していたよりずっと早く、

カーテンが開いた。

中から、類が出てくる。


「あ」

悟は思わずもらした。

でも、その先の『可愛い』は飲み込む。

意識滝にそうしたのではなくて、

声が出なかった。