「友之に頼まれてた」 「・・・友之に頼まれてなかったら・・・」 「え?」 「助けてくれなかったのか~!!この薄情者~!!」 言って、類は、笑い出す。 「なんてね。 さすが友之、ナイスフォロー。 で、悟さんに報告されて、 あたしはまた、怒られるんだね」 「怒られたくないんだ」 「うん。何かね、『兄弟みたい』とか、 幼馴染ならありそうじゃない。 でも、友之って『保護者』なんだよ。 『親』みたい。 それも、とびきり怖い親」 類が神妙に言うので、 悟は笑った。