「あああ、またやっちゃった。 どうしてあたし、セーブできないんだろう」 つぶやいて、類は半身を起こす。 「謝らなきゃ、悟さんに」 「・・・謝ってもらうようなことはないと思うけど」 すぐそばで声がして、類は驚いた。 見ると、すぐそばに、悟は座っていた。 「・・・いたんだ」 「って、見えてなかったんだ」 「ごめん。あと、ごめんなさい」 「謝ってばっかりだね」 「だって、あたし、悟さんに助けてもらった・・・」 「気にしないで」 悟はニッコリ笑う。 「当然の義務だから」 「義務?」