グレーな吐息~せぴあなタメ息③~



あ・・・

また、やっちゃったかも。

楽しい披露宴の雰囲気を、

一気に、ルシアンの世界に染め上げて、

みんなを、息もつかせないくらいに苦しくして、

自分も、ダウン寸前だった。

「ありがとう」

微笑む、悟に、思わず抱きつく。

シーンとなるホール。

「あ、完全燃焼しすぎちゃったらしいです」

悟は言って、類は抱き上げられる。