「・・・動揺しなくていいよ。 騒いで楽しんでるだけだから」 悟がそっと類に言う。 「うん」 「大丈夫?」 「うん」 ずっと同じところを繰り返していた前奏が、 先へ進む。 悟が少し下がるのが見えて。 類の中には、何かが降臨した。 モードが切り替わって、歌いだす。 「今のヴォーカルでも、惚れてたわね」 席で、新婦がつぶやいた。