また、同じ傘で、 今度はライブハウスへ向かう。 あれ? 今、こちら側に来る、二人から目をそらせなくなる。 「・・・あれ、どこかのバンドのヒトですよね?」 悟はちらっと二人の方を見た。 「うん。たまに顔を合わすね。確か同級生なんだけど、 向こうは気づいてないみたいだな」 「同級生なんだ」 「高校が一緒だった」 二人が、中に消える。