何でもない動きなのに、
いちいち視線が泳いでしまう。
「あの、目的地は近いんですか?」
「『ですか?』」
「・・・近い・・・の?」
「うん10分くらいかな。
機材と大事な荷物がなかったら、走ってでもいける」
「大事な荷物?」
「うん、ルシアンからの貴重なカリモノ」
ああ、あたしか。
「あたしだけなら、悟さんと一緒に走ってけるよ」
「そうだな。走って・・・もうちょっと体力つけないと。
類、ライブの度、倒れてるんだろ?
気をつけないと。・・・出発します」
車が動き出す。
いちいち視線が泳いでしまう。
「あの、目的地は近いんですか?」
「『ですか?』」
「・・・近い・・・の?」
「うん10分くらいかな。
機材と大事な荷物がなかったら、走ってでもいける」
「大事な荷物?」
「うん、ルシアンからの貴重なカリモノ」
ああ、あたしか。
「あたしだけなら、悟さんと一緒に走ってけるよ」
「そうだな。走って・・・もうちょっと体力つけないと。
類、ライブの度、倒れてるんだろ?
気をつけないと。・・・出発します」
車が動き出す。

