天使降臨 (『小説・堕天使無頼』改題)

25のオトコ


独り身


って言ったのに真面目だね。


もうワンサイズ大きいの買えばつくオマケ。


って、

ケーキを積んだテーブルに貼りつけられた紙に


あんなに大きく書かれてたのに。


街道沿いのあの立地じゃあ売れなさそうだな。

なのに一生懸命に。

クスッと笑って

俺は熱いコーヒーに天使をぶち込み


夕飯がわりのケーキを切らないままフォークを立てて生クリームの塊を口に放り込んだ。


天乃サキは風邪ひくな、あれは。