ケルビム。 俺の真の名前。 俺が地上で決めたこと。 誰も愛さない 転生は前世のあやまちを 人と同じくあがなう 誰にもすがらず 誰にも意見させず生きる。 しかし 俺は あの大きな瞳の少女のような天使にひそかに微笑んだ。 クリスマスイヴの晩に出会った成人した女に興味を抱いた。 そうだ。どちらも覚えている! 俺がサキを置いて地に降り立ったばかりに! 繭に亀裂が入り始めた。