すると突然、頭にズシリと重みがかかった。
「あの、重いんですが。」
「なんで敬語?タメだぜ、俺ら。」
この声からして、多分榊下くんだろう。
「関わりたくないんです。」
あまり男子に興味のない私にはいらない人間関係だ。何より、何かの問題に巻き込まれる感じがプンプンする。
そもそもなんで私がこんな所に居なくちゃいけないのだろうか。
「あらー、玲フラれてやんの!」
私の一言に反応して、奏輔くんは私の頭に腕を乗っけている人物を指差しゲラゲラと笑った。
「うっせェ、奏輔のくせに。」
「俺はちゃんと華己ちゃんと帰る約束しましたから〜。ねぇ、華己ちゃん?」
「え、うん…!」
何だか3人で和気あいあいとし始めたので、この間にどうにか逃げれないかを重たくなった頭で考えた。
「(まず腕が邪魔だなあ。ていうか早く退けよマジ。…!?)…はにひゅんのほ。(何すんのよ)」
逃げ方から愚痴に変わったとき、突然頬を抓られ、上を向かされた。
「お前も一緒に帰れ。」
「は?」
思考回路がぶっ飛んでいた私には話がよく分からなかった。しかもなんで一緒に帰らなければいけないのか。
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