二人組は、ぶたさんのそんな心境などお構いなしで、先ほどの大盛況と、明日以降の売り上げを考えるだけで、ニヤニヤが止まりませんでした。 取立て替わりのぶたさんで、元金くらい取り戻せれば良し、と考えていた二人組にとって、振ってわいたもうけ話はまさに棚からぼたもち。 この機会を逃す手はありません。

 急いでせんぷうきのような機械の血のりをふきとり、作業の再開をしなければ。 慌てて作業をこなしながらも、二人組はずっとニヤニヤしっぱなしでした。