なんとか立ち上がろうとしましたが、地面に手をつこうとしてぶたさんはバランスをくずし、ゴロリと倒れこんでしまいました。 無意識に、右手で体重を支えようとしたのです。 自分と苦楽を共にした右手ソウシツの自覚、そして完全な暗闇。 ぶたさんは、自分の生涯がこれで終わるんだなあ、ということを、このときはじめて実感することができました。