そう考えているうちに、またせんぷうきのようなそれが右手に食い込んでいきました。 今度はくすり指、いや、ひとさし指でしょうか? 真っ赤なしぶきが目に入り、ぶたさんの視界が閉ざされ、またぶたさんは最初の思考に戻りました。 とりあえず何も見えないと不安になるので、わーわー、と声を上げました。 わーわー。 何も見えないぞー。 わーわー。