すべてを話し終え、ぶたさんはおそるおそるねこさんの方を見ました。 こんな話をされて、さぞかし迷惑そうな表情をしていることだろう。 ぶたさんは、今まで自分が手助けを申し出たときにされた、あのなんともいえない表情を思い出していました。 人を人としてみていない、おそろしいほどにつめたいあの表情。 ですが、ねこさんはぶたさんの想像とはまったく別の表情をしていました。