「こんにちは、ぶたさん」


 何時間くらい泣いていたのでしょう。 全身をびしょびしょにして立ちつくしていたぶたさんは、自分を呼ぶ声で目が覚めました。 見ると、雨の中にひとつの影がうかんでいます。 ねこさんでした。