ぶたさんはおせっかいを焼くのが好きでした。 大きらいな自分がどうなろうとかまわないけど、大すきなまわりの人々が不幸になるのはたえられないことでした。

 だけど、自分のことにはムトンチャクなぶたさん。 いつもだらしないかっこうで、毛並みもわるく、なんだか変なにおいもします。

 そして、結局はぶたさんがすることなので、いつも手助けになるとは限らないし、逆に人々を不幸にしてしまうことだって当然あります。 そんなぶたさんがやっかいごとの度に首をつっこんでくるので、まわりの人々は知らず知らずのうちにぶたさんをさけるようになりました。 きらいじゃないけど、あまりかかわりたくはない、といった感じでした。