ぶたさんはずっと、この素晴らしい生活のキッカケになったうさぎさんが気になっていました。

 みんなに避けられていた自分を受け入れてくれたうさぎさん。 誰かのためにがんばっているとき以外、ぶたさんの頭の中からうさぎさんが消えることはありませんでした。

 うさぎさんと話したい。 うさぎさんと笑い合いたい。

 心の中がうさぎさんで埋め尽くされるにつれて、満たされていたはずの心が、どんどんひび割れていくのを感じました。