「ありがとう、お姉さん。でも、ぶたさんは今の形が一番ね。こっそり返して、でも商売は続けてもらうようにしないと」


 うさぎさんが自嘲混じりじゃない本当の笑顔を見せた後、うさぎさんのお姉さんは、フラフラと立ち上がり、どこかへいってしまいました。

 行き先をたずねても、決着をつけに、としか答えてくれません。 姉の姿を不安に思いながらも、うさぎさんはグッと背伸びをし、今住んでいる自分たちの世界を見渡し直しました。 やらなきゃいけないことはたくさんあります。 ぶたさんにつぐないをして、たくさん走る練習をして、そして―