――――― 一年前。
みかるとの出会い・・・。
あたしがまだ中3の時。
ある日、渋谷でチャラ男たちに絡まれていた。
その頃からあたしはケンカには結構自信があった。
蹴りやパンチでどんどんチャラ男たちを殴ったりした。
そこに、背後から来るチャラ男に気付かず、やられそうになったとこをみかるに助けてもらった。
二人で、他のチャラ男ども全員を倒していった。
息がぴったりだったのを今も身体が覚えている。
最後の1人は、2人でせ―のでパンチ。
チャラ男はふらりと倒れた。
その瞬間、背中合わせでみかると一緒に座り込んだ。
「はっ~、弱っちい奴らだな~」
みかるがはじめにしゃべった。
この時に、チラッと見たみかるの苦笑い・・・。
疲れてるようだけど、なんか嬉しそうで・・・。
「久しぶりにケンカしたなぁ~」
あたしも話し始めた。
「それにしても、あんた結構強いじゃん!」
急にほめられたので、驚いた。
・・・そのときは、妙にうれしかった。

