バンッ
A組のドアが勢いよく開けた。
「おい、永田。
ちょっと来い」
みかるが永田に言う。
他の人がすごい視線であたしらを見ていた。
ま、あたしは慣れてたけど、さゆりは慣れてないから私の後ろでちょっと震えていた。
永田はゆっくりと立ち上がり、こっちへ来た。
「廊下に出な！」
みかるが廊下を指差して言う。
「何すんの？」
永田が生意気な口ぶりで言った。
ここで、みかるの怒りの糸がまた切れた。
「お前、調子乗ってんじゃねぇよ！！
ふざけてんのか？」
「ふざけてねぇ―よ」
その瞬間、みかるの足が上がった。
危なぃっ!!
思わず、目をつぶってしまった。
