恋する乙女


「さっき、何言おうとしてたの?」



ちょっと抵抗あったけど、ああいうみかるは初めて見た。


だから、気になる。



「ゴメン、「もっとナツに優しくしろ」っていいそうになった。

 よく、考えたらおせっかいだと思ったから、言うのやめた。

 でも、許せなくて・・・。

 ナツの気持ちすごく分かる気がする・・・だから、幸一って名前にドキドキしてたっし  ょ?

 そんなナツ見てっと、あいつの態度にすげ―腹立つんだよ・・・」


「みかる・・・アリガト!!

 あっ、でもそんなドキドキとかは・・・」


「うっ・・・うっ・・・泣けるわ~!」



言っている途中で、誰かが割り込んできた。


あたしの隣で、さゆりが半泣きだったみたい・・・。



「お前いつからいたんだよ!!

 つか、なんでお前が泣く!?」


「いつからいたって、ひどいわ~!

 それに、みかるがええこと言うけん泣いてもうたぁ~・・・!!

 熱い友情!

 泣けるやんか~!!」



涙を軽く拭きながら、さゆりが言った。



「あ~、そうですか~」


「なんや、みかる冷たいな~!

 てか、永田ムカつくわ!!

 イケメンやけど・・あれはヒドスギやと思う!」


「そりゃ、同感!

 マジでウゼェ!

 ・・・よしっあとで、また3人で押しかけようぜ」


「えっ3人ってあたしも!?」


「当たり前や、ナツ!!

 ナツがいかんで、どうすんねん!」



うぇっ!!


ダル~。


ううん、嘘。


怖い。


また、何か嫌なこと、言われそうで・・・。