恋する乙女


「で、何の用なん??」



さゆりが尋ねてきた。


みかるは、大きくため息をついた。


実はこれ、みかるにとっては、深呼吸・・・。



「おい、あのさ、うちらの仲間になんねぇ?」



みかるが言った瞬間、さゆりは一瞬動きが止まった。



「・・・え?

 えぇぇぇ―!!!!!

 それほんま!?」



さゆりの目が大きくなって、2倍になってる。


よっぽど驚いたんだろう・・・。



「うん、まぁ・・・い、嫌なら別にいいけどぉ~・・・」



少しテレ気味で意地悪に、みかるが言う。


そこ、「照れるとこちゃうやろ!」なんてつっこみたくなった。


さゆりの影響か!?


自分で思い、ちょっとぞくっときた。



「まじで―!」



さゆりは、とっさに教室から出て行った。


何をしに行ったのだろうか・・・。



一分位して、戻ってきた。


かなりの息切れ・・・。


走ってきたらしい。