恋する乙女


「イケメン転校生なんやけどな~」


「おぉ!!

 けっこ―イケメンじゃん」



みかるが机の上に立って言った。



「ほな、一緒に突撃行くで~!」


「おぉ~!」



と2人で集団の方へと消えていった。


えっ!!


みかるまで!?


そんなにイケメンなの!?


つか、いつの間に仲良くなったのよ・・・あんたら・・・さっきまでケンカしてたのに・・・。


ま、そんな真剣に見なくてもいいかと目線をそらし、机に頭を伏せた。


数分してさゆりとみかるが人ごみから戻ってきた。



「かっこええやろ!!」


「確かに!

 あれはかっこいい!!

 ま、そこら辺によくいる顔だけどな・・・。

 ・・・名前なんていうんだ?」



みかるが問いかけた。


おいおい、そんな真剣になんなくていいじゃん・・・そこら辺にいる顔なら尚更。


と、あきれていた。


さゆりが悩みこむ。


あたしも少し耳をすました。