恋する乙女


んも―!!!!!



「あのさ~・・・うるさいんだけど!!」



ちょっと怒り気味に言った。



「あっゴメン・・・」



みかるは素直に謝ったが、さゆりは手をガシッとつかんできた。



「はよ、行こ!!

 ナツ!!」


「ぇえっ!?

 ・・・マジめんどい~!!」



手を引っ張られながらだるそうに言った。


ずるずると引きずられていく・・・。



「んも~!!

 ・・・って、あ―!!

 きっとあそこやでナツ~!!」


「はいっ!?」

 

さゆりの視線の先には、集団があった。


でも、人がたくさんいて見えない。