窓の向こう、空に広がる雲を眺めていた。


いつものようにダルそうに座っているあたし・・・。



「ナツ~!

図書室行こ~」



誰かが声をかけてきた。


上半身だけ振り返って、



「あんなクソ真面目っぽい所、誰が行くか!」



即答。


身体を向き直した。



「ねえ!

 ナツ!

 ドッヂやろーよ!!」



するとまた別の奴が声をかけてきた。


また上半身だけ振り返って、



「は―っ!?

 女子へぼいのばっかじゃん!!」



これまた即答。


だいたい高1でドッヂってダサすぎる・・・。


身体を向き直し、頬杖をついた。