ドライヴ~飴色の写真~

   〈7〉

 翌朝、私は自分に与えられた部屋のドアを恐る恐る開けた。

 そこは篠さんの寝室である。

 篠さんの寝室を通らないと、事務所スペースに向かうことが出来ない。というか、篠さんの部屋を通らないと私はどこへも行くことが出来ないのだ。

 音をたてないように静かにドアを開け、篠さんの部屋のベッドの辺りを見渡す。

 ……いない。

 今度は、部屋の中に入って、もう一度篠さんの姿を探した。

 やっぱりいない。

 私は、自然と昨夜の出来事を思い出していた。

「……うわあーっ!」

 思わず声を上げた。

 顔が熱い。
 こういうラブコメ要素とか! 全然期待していなかったのに。

 本当、どうしてこうなった。

 こんなこと、考えたこともなかったけど。
 篠さんは…もしかして。

 私のことが……。