〈6〉
お風呂から上がり、髪の水気をタオルで拭き取りながら事務所スペースに向かうと、珍しく篠さんがお酒を飲んでいた。
「篠さん、飲んでるんですか? 珍しいですね」
私は、思ったことを思ったまま声に出した。
珍しい、というか、そう言えば篠さんがお酒を飲んでいる姿を見るのはこれが初めてだった。
そもそも、この事務所にお酒があったこと自体知らなかった。
飲んでいるのは、ワインだった。
「どうしたんですか、それ」
「今日、ユキちゃんに貰ってな。なぎさんと一緒に飲んだら良いって」
「へえ! じゃあ、私も頂いていいですか」
「ああ、もちろんだ」
私は、篠さんの隣に腰を下ろした。ソファが沈む。
空のグラスが一つある。篠さんが用意していてくれたようだ。
美しい紅の液体が、篠さんの手によって注がれる。
「かんぱーい」
お風呂から上がり、髪の水気をタオルで拭き取りながら事務所スペースに向かうと、珍しく篠さんがお酒を飲んでいた。
「篠さん、飲んでるんですか? 珍しいですね」
私は、思ったことを思ったまま声に出した。
珍しい、というか、そう言えば篠さんがお酒を飲んでいる姿を見るのはこれが初めてだった。
そもそも、この事務所にお酒があったこと自体知らなかった。
飲んでいるのは、ワインだった。
「どうしたんですか、それ」
「今日、ユキちゃんに貰ってな。なぎさんと一緒に飲んだら良いって」
「へえ! じゃあ、私も頂いていいですか」
「ああ、もちろんだ」
私は、篠さんの隣に腰を下ろした。ソファが沈む。
空のグラスが一つある。篠さんが用意していてくれたようだ。
美しい紅の液体が、篠さんの手によって注がれる。
「かんぱーい」

