ドライヴ~飴色の写真~

 篠さんが思い出に浸っているようなので、私は少し自分なりの考えを巡らせてみることにした。

 写メ……写メか。
 足元の携帯で《盗撮》をしている、ということなのだろうか。
 その女の子達の会話からはそう取ることができるだろう。

「……オレは、その日も至って真剣にドリブルをしていたのだが……」

「篠さん。じゃあ、轟くんが、原田さんの写真を撮ったと考えてるんですか」

 私は篠さんを、現実の世界へと引き戻した。

「……ああ、いや。とりあえず、その会話が気になってな。今日一日、極力彼から目を離さないようにしていたんだが、結局そのような行動には出なかった」

「そうですか。まあ、正直、轟くんの周りにはあんまり人がいませんしね。ぶっちゃけ盗撮しようにもできない気もしますが」

「たしかに、そうかもしれんな」

 そう言うと、篠さんはまた黙りこくった。

 今度は、一体何について考えているのだろう。