ドライヴ~飴色の写真~

「現実の世界にようこそ。そして、おかえり、なぎさん」

「どこにも行ってないですよ、私は」

 篠さんの言葉に、私は口を尖らせた。

「あとは、どうだ?」

「あとですか。うーん……全部同じくらいかわいい!」

「おお、良いセンいってるな」

 なんと、褒められた。
 思いがけないことに、調子に乗った私は、もう一度考え直してみる。

「……わかった! 原田さんの服が全部全く同じ服だ! きっと5枚とも同じ日に撮られた写真ですね」

「良くできました。おそらくそうだろうな。そして、十雨さんは、教習原簿に挟まっていた写真はこれで全部と言っていた」

「ということは……原田さんが盗撮されたのは、一日だけ、ということですか」

「そして、教習所内でだけ、ということだな」

「……私のと、違いますね」

 私は、自然とそう呟いていた。