ドライヴ~飴色の写真~

「なんですか、じゃないだろう。ちゃんと話聞いていたか」

「聞いてますよ。アレですよね。原田さんが超絶かわいいもんだから、盗撮犯に狙われてるんですよね」

「だいたい合ってるだけに、何も言えないな」

「……篠さん、田中さん」
 
 ふと、まるで子猫が母猫を呼ぶような声が聞こえた。原田さんだ。

「正直、教習所に行くと、常に誰かに見られているような気がして……千夜李、怖いんです」

 今も、私にガン見されてますけどね。

「どうか……よろしくお願い致します」

「わかった! 原田さん、大丈夫! 篠さんはこう見えて『探偵の腕だけは』確かだから! 任せて!」

「あ……ありがとうございます!」

 原田さんの、ようやく見せてくれた笑顔は、私の隠れきっていた母性をフル回転に動かした。

「なぎさん。なぎさん」

 今度は、篠さんの声的なものは、私の耳には届かなかった。