ドライヴ~飴色の写真~

「盗撮?」

 この単語を、彼から聞いたのは二度目だ。
 以前は単なる《噂》だと言っていたが。

「今度は《噂》じゃないの?」

「うん。今朝、彼女の教習原簿のクリアケースに、盗撮された写真が挟まってたんだ」

「写真が、原簿に?」


 鳥肌が立った。

 《あの時》の自分と、重ねてしまったからだ。

 無意識に、腕まくりして露出していた腕を、擦る。


「写真っていっても、スカートの中とかそういうやらしいもんじゃなくって、隠し撮りみたいな感じなんだけど」

「そんな、充分嫌だっつうの」

「うん、だからさ、彼女も怖がっちゃって。それで、先生のよく教習する生徒に探偵がいるんでしょ? その人に依頼とか出来ないかな?」