ドライヴ~飴色の写真~

「ああ、わーるどかっぷね……。私、あんま興味ないから遠慮しとくわ」

 私は、なんとか冷静を装った。

「そっかあ。まあ、興味ない人と観ても仕方ないしね」

 なんと、弥生がすんなりと納得してくれた。

 やったあ!


「でもさあ、和紗、この前《本田がヤバイ》って言ってたよね」


 ……ここで、それくるー!?

 文乃が無邪気な笑顔で、私にダイナマイトを投げてきた。
 いや、悪気はないのはわかっているが。
 これは、予想しなかった展開だ。

「マジで!? 和紗、やっぱ、あんたサッカー観てんじゃん! 3人で観たら、絶対盛り上がるから! 楽しいって! ねえ、文乃」


「あ、ごめん。あたし無理。明日も早いのに、夜遅くまで起きてられないもん」


 小・悪・魔ー!!