ドライヴ~飴色の写真~

   〈4〉

「はあ……疲れた」

 私は、凄まじい疲労感に蝕まれた体から伸びる腕をダラン、と下げ、その反動にまかせパンパンに物が詰まったレジ袋を音をたてて床に置いた。

「やあ、いろいろ買ったなあ」
 篠さんは、両手に持ったレジ袋を床に置き、ニコニコしながら物の分別を始めた。

「……私、もう篠さんと一緒に買い物行きたくないです」

「なぜだ!?」

「こんな、買い物好きな男がいるなんて……驚愕ですよ。私よりずっとイキイキしてたじゃないですか」