ドライヴ~飴色の写真~

 篠さんの掌から割れた基板を取り出すと、傷口が現れた。

 血を軽く拭き取り、そこへ絆創膏を貼る。

「……絨毯、汚さないでくださいよ。お気に入りなんだから」

「ああ。すまない」

 篠さんは、私が貼った掌の絆創膏を少し見つめた後、私の方を向いて、言った。



「なぎさん。犯人が見つかって落ち着くまでの間、うちで暮さないか?」



「はいっ?」

 私は、自分がこんな高く、尚且つ抜けた声を出せるということを、今まで知らなかった。

「う、うちって、篠さんの事務所ですか?」

「それ以外、どこがあるんだ」