ドライヴ~飴色の写真~

 篠さんが、マッチ箱の向きや角度を微調整し、その反応を確認する。

『ビン! ビン! ビン!』

「ここだ」

「なんだ、その電子音!!」


 篠さんが、衣類がてんこもりになっているベッドを移動させる。

 その影から、コンセントが顔を出した。

 ほとんど使用していないコンセントだ。

「ちょっと調べるぞ」

 そう言って、篠さんはまた自分のカバンの中から、今度はドライバーセットを取り出した。

 そこからの篠さんの手の動きは、なかなか見事だった。

 器用な手つきであっという間にコンセントのカバーを外すと、その中から小さな基板らしき物を上手に取り出した。