ドライヴ~飴色の写真~

 取り出したのは、お徳用のマッチ箱だった。

「それ、何するんですか」

「手作り盗聴器探知機だ」

 よく見ると、アンテナみたいな物が付いている。

「どうやって作ったんですか、それ。別の意味で」

「企業秘密だ」

 そう言いながら、篠さんはアンテナを伸ばした。

 そして、部屋の至る所にそのマッチ箱を近づけ始めた。

 私は、そんな篠さんの後ろをくっついて歩いてみる。

「でもまさか、盗聴器なんかこの部屋にあるんですか?」

「わからないが、一応調べておいた方がなぎさんも安心だろう」

 確かにそうだ。

 一度、狙われているということがわかった以上、いろいろなことが気になったり、不安になったりするものだ。