ドライヴ~飴色の写真~

   〈5〉

 馴染みのアパートの前に着いた。

 住宅街、と呼べるだろうこの場所に立地している私の住居は、少し細めの道路に面している。
 アパートの向かいはゴミ捨て場になっており、その横には小さな空き地がある。
 近所の子供達は、そこでよく遊んでいるようだ。

 今は時間帯のせいか、学生や会社員がまばらに道路を通行している。


「なかなか良いアパートじゃないか」

 私の車の助手席から降りた篠さんは、駐車場から、すぐ隣の白壁の建物を見上げた。

「私の部屋は、2階のあの水色のカーテンの部屋です」

 篠さんは、私が指差した方を確認した後、周囲を一回り見渡した。

「篠さん?」

「よし、じゃあ、中に入ろう」


 ……そっか。やっぱり部屋に入るのか。