ドライヴ~飴色の写真~

「篠さん、今日はどうしますか?」

 私は、キッチンから勝手に拝借して淹れたインスタントコーヒーをすすりながら聞いた。

 篠さんは、ペットボトルの水を飲んでいる。
 ……少し嫌な思い出が蘇った。(『密室の教習車』参照)


「そうだな。やっぱり、まずはなぎさんのアパートに行ってみるか」

「ですね。じゃあ、コーヒー飲み終わったら早速行きましょうか」

「まあ、コーヒー飲んでるのはなぎさんだけなんだがな」

 日が明けたからなのか。
 一人じゃないからなのか。

 とにかく、昨晩程の恐怖は今、私にはなかった。

 もちろん、全く怖くないと言えば嘘になるが。

 ただ、犯人を見つける為には、アパート周辺を調べることは不可欠だということぐらい、随分前から理解はしていた。

 今なら、どうやらそれを行動にうつせそうだ。