ドライヴ~飴色の写真~

 ジャージ姿の篠さんが、あくびをしながらカーテンを開ける。

「……篠さん、今、何時ですか?」

「6時過ぎたところだ」

「早いですね。……へっ、へくしん!!」

 ふいにくしゃみが出た。
 そして、同時に鼻水が出た。ずしっ、と音を立ててすする。

「せっかく渡した毛布をかけないで寝たからだろう。6月とはいえ、腹を出して寝れば風邪引くぞ」

「毛布は勝手に落ちたんです。お腹は自然と出たんです」

 私は起き上って、捲れあがっていたTシャツを下ろした。
 ちなみに下はジャージだ。もちろん両方、篠さんから借りた。

「全て、なぎさんの寝相が悪いからに尽きるな」

 篠さんは寝ぐせのついた頭をかきながら、鼻でふっと笑った。