ドライヴ~飴色の写真~

 私の発した言葉に、篠さんは少し考えこむと、ゆっくりと唇をあけた。

「確かに、単なるストーカーとして、がむしゃらになぎさんの写真を撮っているか、と言われたら、そうは思えない。写真、一枚一枚にこだわりが感じられる」

 だが。と、篠さんは続ける。

「全部の写真に写っているのは、なぎさんだ」

 わかりきっていること。
 わかりきっていたこと。

 でも、私はなぜか違和感を感じていた。

 この違和感が何かは、正直まだわからない。

 私は、ふと思った。

「篠さん、何かに気づいてるんですか?」

「……なぎさんは、どうして気づいたんだ」

「え?」

「この写真が《作品》として撮られたことに、どうして気づいた?」