ドライヴ~飴色の写真~

   〈9〉

「ただいま、篠さん」

「ああ。おかえり、なぎさん」

 篠さんは、テーブルに私の写真を広げて、眺めていたところのようだった。

 ちょうどよかった。

 篠さんの向かいのソファに座り、私はその写真を《眺めた》。

 そう、作品として。

 汽輪くんが言っていた、解像度とかいうのはよくわからない。

 でも、そこにある写真のほとんどが、私という被写体を際立たせる為に、背景をぼやけさせるという、一眼レフ特有の手法が用いられていた。

「改めて見ると、綺麗ですね」