ドライヴ~飴色の写真~

 汽輪くんが、後部座席に荷物を置く様子を見て、私は思わずそう言った。

「今日は、サークル帰りにまっすぐ来たんです」

「サークル?」

 ふと、やや歪な形の丈夫そうな黒いケースが目に入った。

「それ、もしかしてカメラ?」

「はい。僕、写真同好会なんです」

 写真。

 ここ最近の私にとって、すごく敏感になる単語だ。

「てか、めちゃめちゃ高そうなカメラじゃん」

 素人の私にも、すぐにわかってしまった。
 なにしろ、単純に大きい。昨今よく見る、所謂《デジカメ》とは明らかに違う。

「田中さん、一眼レフってわかりますか」

「聞いたことはあるけど」

「これはCanonの《EOS 5D Mark II》っていうカメラで、15万くらいしました」

「15万!!!!」