リビングのソファに2人並んで腰掛ける。

「…はぁ…」

大きなため息をついて背もたれに体重を預ける智。

智に抱き寄せられる様にあたしも智に体重を預ける。

「美咲…ごめんな…俺もう店行くの辞めるわ」

「…智…?」

「ちょっと待ってて…」

そう言うとウォークインクローゼットの奥に入って行った。

…何やろ…?

不思議に思っていると智が出て来て何かをテーブルに置いてフローリングに座った。

「智!?…どしたん?」

智の行動の意味がわからず焦る。

何かを思い詰めた様な顔つき。"別れてくれ"と言われる気がして智の目を見れない。